例えばこのように接している複数枚のスラブを1枚にまとめたいときに結合ができればいいなぁと思う時がありますが、残念ながらそういう機能がないので手数少なく1枚にする方法をご紹介します。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/a7cac8b7ecefbc556bba1343f0a34dca.png)
3Dで見るとこういう状況です。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/35f92db5ac6072df0322b4905fd40990.png)
1枚のスラブを選択し、そのスラブの点か線をクリックするとペットパレットが表示されます。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/5662ef78c10cf1ed341cb4c0d1371d11.png)
ペットパレットの[ ポリゴンに追加 ] を選択します。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/771186dc378ba80eb593a8043b2da427.png)
その次にマジックワンド(スラブの辺にカーソルを合わせてスペースキーを押す)で隣のスラブの辺をクリックします。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/a5b1c8917698899acbce4b1ad11aa3e4.png)
そうすると、最初に選択したスラブに隣のスラブの形状が追加されました。
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続いて画面上のスラブに対しても同様に、選択しているスラブの点か辺をクリックし、ペットパレットの[ ポリゴンに追加 ] を選択後にマジックワンドを使ってクリックすると、複数枚のスラブを手数少なく1枚にできました。ただし、マジックワンドはトレース機能ですので下図のAとBのスラブは重複しているため、AとBのスラブは削除します。スラブにカーソルを合わせてタブキーで循環選択すると対象の要素を選択しやすくなります。
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スラブが1枚になりました。
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最初に選択したスラブが延長した形で1枚のスラブになりました。
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と、ここまではスラブを1つにする方法を紹介しましたが、ARCHICAD23からはスラブを一つにしなくても良い場合があります。
複数の同じ種類のスラブが接している平面図にスラブを表示する場合に下図のように境界に線が入ってしまうことがARCHICAD22までの悩みでした。
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スラブは分かれていても下図の赤線位置の線を消す機能がARCHICAD23から搭載されました。
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モデル表示オプションの[ 構造要素オプション ] のスラブについて設定できるようになり、[ 線を表示 ] [ 除去 ] [ 隠れ線を使用 ] の3つの表示方法が選べるようになりました。
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![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/0c6422666fbf2f7dff9916cfed3e016c.png)
このようにスラブが接する部分にあった線が消えます。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/0e3c2e3b2b4efa7f1a60a850f1d06f88.png)
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/714141af062ff350f66e6e3f0b2ba639.png)
このようにスラブが接する部分にあった線が点線になります。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/42c9b5680d6af98c514f28205a3f4f29.png)
ただし、この[ モデル表示オプション ] のスラブの設定を[ 除去 ] もしくは [ 隠れ線を使用 ]で上図のようになるのは同じ種別のスラブが接しているときで、下記の場合は適用されません。
①ビルディングマテリアルが異なるとき。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/0d507edb83cd40c4baeb5d1a5e15f0a3.png)
②スラブの[ 構造 ] が [ 基準 ] と [ 複合構造 ] で異なるとき。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/b83a111d136b17686a5814f812cb4954.png)
③[ 材質上書き ] を使用しているとき。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/13e4a6d7df623fc6895a254e5bc41ae5.png)
これらの場合は下図のように実線が入ります。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2021/03/0efddd9e335aedb9adde71e1baa49ead.png)
接する複数のスラブを手数少なく1枚にする方法とARCHICAD23の新機能を利用した平面図でのスラブの表示設定についてでした。
スラブを1枚にする機能方法はとても重宝しますね。24になって接している部分が消えるのは感動ものでした。スラブ以外にも『面のようなツール』に対しても有効なことが驚きでした。スラブと同じ『面ようなツール』とは、スラブ、屋根(勾配は初めのオブジェクトに準じる)、ゾーン、メッシュ(高さは継承できない)、塗りつぶしなどはわたしが確認できたオブジェクトです。
AngryChair さん
コメントと詳しい検証をして頂きありがとうございます!
お役に立てて良かったです。
24 → 23 の間違い