前回に引き続きiPhone12Proシリーズに搭載されたLiDARセンサーについてレポートします。
今回は、スキャンしたデータの精度と見た目について調べてみました。
今回使用したアプリは、前回に引き続きpronoPonitsScanと新たに3dScannerAPPで試しました。
pronoPointsScanは点群のエクスポートができるので、エクスポートデータをArchicadに直接取り込めましたが、3dScannerAPPはメッシュデータのみなので、Archicadにインポートするには間に別のソフトを使う必要があります。
詳しくは次回の予定なので省きますが、使用したのはSketchUpです。
■手順
※3dScannerAPP(以後A)
※pronoPointsScan(以後B)
1、スキャン
スケールを壁際に設置して両アプリでスキャンする
2、エクスポート
A : DAE
B : txt
3、インポート
A → SketchUp → Archicad
B → Archicad
■テスト結果
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/11/e7986e8d264152a761288bb8b53542b5-1-1024x361.jpg)
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/11/34be80e7124088a86e82ef60b266f664-1024x404.jpg)
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/11/086082d85b4ddafbfe939a42382a0c19-1024x404.jpg)
誤差はBに軍配が上がりました。ただし、両方ともArchicadで柱ツールをアタリにしている為、そこでの誤差もあります。なので、そこを考慮して、Aに配置した柱間隔をそのままにしてBに配置した所、1,700mmの赤いマークが見えなくなりました。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/11/ddbc257af175cf2dac6b8b2ff26feaa7-1024x385.jpg)
5、見た目テスト
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/11/b52960e90d779f0505b65e2b2e78f227-1024x797.jpg)
B:カラー表示されましたが、近付くと点群の量が少ない為に視認できなくなりました。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/11/67d8a3fccbdec320eeb9d94f8c0afe9a-1024x836.jpg)
B:カラー表示され、部材を判断できますが、近付くと点群の量が少ない為、何を見ているのか判断できなくなりました。
以上、軽くテストをしてみた結果でした。
アプリによって得手不得手があって面白いですね!
撮影も少々コツが必要だったりしますが、スキャンするまえにスキャン対象の付近をゆっくり見渡してから開始すると極端なスキャンミスは起こり辛くなります。
今回は、範囲も狭い為、pronoPointsScanに軍配かなと思いますが、動きながらスキャンすると若干の乱れがおこったりしました。
広範囲な撮影は3dScannerAPPが優秀だったりしました。
今後のアップデートでも変わってくると思うので、ますます目が離せないです!
※あくまでも個人のテスト時点での検証結果です。
次回は、スキャンしたメッシュデータのインポート方法について掲載予定です!