今回は、前回までのiPhone12ProのLiDARセンサーを使って取得したメッシュデータのインポート方法について書いていきます。
今回も使用するのは3dScanaaerAPPというアプリです。
※このアプリは、前回の記事までは点群エクスポートができず、メッシュデータのみでした。現在は11月26日のアップデートで点群でのエクスポートもできるようになりました。
3dScanaaerAPPでエクスポート可能な形式は図1になります。
点群をエクスポートしたい場合は、PointCloudを選択し次のページにある.xyzでエクスポートすればArchicadにインポートでき見る事ができます。
今回は、メッシュ編なので、エクスポートはDAE形式にします。
DAE形式でエクスポートしたら、ご使用のクラウド等を利用してパソコンに送ります。
その次に使用するのがSketchUpです!
SketchUpにiPhoneからエクスポートしたDAEデータをインポートしていきます。
1、SketchUpを開き、インポートを選択します。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/f67fc3a6f3d054c7e372b1b90ccf0123-2-1024x560.jpg)
2、スキャンデータを選択してインポートします。
この時、データが表示されない場合は、右下の形式を全てもしくはDAEにしましょう。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/4ee8e50833884d36e84a72ff26b3eba5-2-1024x560.jpg)
3、インポートは、データが重い場合は、時間がかかります。(今回は3分程度でした)
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/938282b1b7ea23a7a2810fe060981c74-1-1024x560.jpg)
4、インポートができたら、通常の名前を付けて保存を選択して、SKP保存します。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/acc0d31a8c3bc19bca98cee54f57c004-1024x560.jpg)
5、SketchUpで保存したSKPデータをArchicadへインポートします。
インポート方法はドラッグ&ドロップでインポートできます。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/b9f67ae7515696b41224d7c63fcb9e11-1-1024x560.jpg)
6、Archicadへのインポートも、データが重い場合は少々時間がかかります。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/e3f32c0f2bda829becb209f989bf2e8b-1024x560.jpg)
7、インポートが完了したら、平面に表示されます。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/ee96d6b7472a1e2702c700a78ecb7e8a-1024x560.jpg)
8、今回は、断面を切って見ていきます。
断面線と3D切断面を作成します。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/ddf6a6e7654d448e8f4cd4ba316024e8-1024x560.jpg)
9、切断した3D画面が図11です。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/5cdb32e870afe02c6de70723814f0a4b-1024x560.jpg)
10、この時、3DスタイルをOCベーシック輪郭無しにすると見やすいです。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/image-8.png)
11、断面図そのままでは図13のようになり、想像しにくいので3Dキャプチャ等を重ねて図14のようにすると見やすくなります。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/ce237ad441a0fc3881c510ce4b2fd9df-1024x560.jpg)
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/845b38a619bda341bbeb23f7159a9653-1-1024x560.jpg)
12、3Dと断面を重ねて寸法を拾い出ししてみました。
![](https://htua.graphisoft.jp/wp-content/uploads/2020/12/c36e2461e6c91df5b383925574628dd2-1024x560.jpg)
右下あたりのコンセント位置は実測凡そ高さ260mm、奥の壁から360mmです。
スキャンデータでは、凡そ高さ248mm、奥の壁から364mmとズレはあります。ですが、3分程度のスキャン時間でここまでの精度が出る上に、3Dで確認できるのは凄い事だと思いました。
近い将来、お客さんがご自宅をスキャンしたデータを使って、最初の相談や打ち合わせができるようになりそうですね!
豆知識
スキャンする際には、スキャンを開始する前に、床や壁を見渡しておきましょう!スキャン中は急な回転をしないように、ヌルヌル動きでスキャンしていくと、綺麗にスキャンできますよ!
今回は、iPhone12Proに搭載のLiDARセンサーでスキャンしたメッシュデータをArchicadに取り込む方法でした!
DAE形式はArchicad単体で読み込めました。
平面図上で
ファイル(F)→相互運用性→結合(M)
ただし、XYZ座標の割り振りが異なるのか、X軸90°回転されたものがインポートされます。
オブジェクトの回転については、下記URLをご参考頂けたらと思います。
https://htua.graphisoft.jp/gdlobject/6927/